孤高の求道者サトルです。
今回はトレード雑談記事としてFX初心者のFX業者選びの一環として日本国内FX業者と海外FX業者の違いについて記事を書いてみました。
近年の日本では低賃金による将来への不安から比較的低資金で始められるFX取引を始めようというFX初心者が増えているとの話を聞きましたのでそうした方への参考になれば幸いです。
日本国内FX業者と海外FX業者の違い
日本国内FX業者と海外FX業者の主な違いは次の点であると思います。
・レバレッジ
・信頼性
・税制
・追証の有無
レバレッジ
日本国内FX業者では最大レバレッジ25倍となっていますが、一方で海外FX業者は最大400〜1000倍以上のレバレッジでトレードを行うことが出来ます。
レバレッジを理解していない人のためにちょっと解説しておきますとFX取引において例えばドル円相場をトレードしようとした場合に「証拠金」というものが必要になります。
現在のドル円相場はだいたい158円近辺のレートがついておりますのでここは分かり易く158円としておきましょう。FX取引では取引量のことをロット(lot)といいまして日本国内FX業者では1万通貨を1lot、海外FX業者は10万通貨を1lotとしています。
日本国内FX業者ではドル円相場を158円で1lotの取引をする場合、158円×1万通貨で158万円が本来必要な証拠金となるのですが、レバレッジ25倍があることで158万円÷25倍で63,200円で取引に参加させてもらえます。
これに対して海外FX業者は最大400〜1000倍以上のレバレッジでトレードを行うことが出来ますので取引に必要な証拠金が安くなるので大きな取引が可能となり、より多くの利益が見込めます。レバレッジ400倍であれば158万円÷400倍=3,950円、1000倍であれば1,580円でFX取引に参加できます。
レバレッジ400倍で6000万の借金
昨年の話ですが私のゲーム仲間が将来が不安なのでFX取引を始めたいというので少額資金で始められ、老後資金2,000万円問題もクリア出来る道筋として海外FX業者を紹介したのですが、彼の友人か知人かわかりませんが、その方から6,000万円もの借金を背負う可能性があると脅されたようで私に連絡をしてきました。

なぜ6,000万円もの借金を背負う可能性があるのかといいますと、その方の言い分では軍資金15万円×レバレッジ400倍=6,000万円だからという理屈のようです。
噴飯物のトンデモ理論ですが、何も知らないFX初心者がいきなり6,000万円もの借金を背負う可能性があるなどと言われればビビッて身構えてしまうのは当然のことであると思います。
これについては後述しますが、海外FX業者では借金を背負わされることはありません。
信頼性
日本国内FX業者は信託保全といってFX業者がなんらかの不祥事で会社が倒産する事態となっても、顧客の資金は別管理されているため、FX業者に預け入れた資金は全額保証されて戻ってくる制度がありますが、海外FX業者では信託保全の有無は業者によるので会社倒産と共に自身の資金も消滅する可能性がありますので、リスク管理の一環として海外FX業者利用の際は信託保全の有無を確認しておく必要があるかと思います。
日本国内FX業者は金融庁の厳しい規制をクリアしているために信頼性という意味では海外FX業者に比べると絶大な安心感があるかと思います。もし違反した業者は行政処分として営業停止や許可取り消し処分もありますが、海外FX業者では基本的に金融庁に未登録であることがほとんどで金融ライセンスを取得しなくても営業出来る国もあるようなので信頼性においては一定のリスクがあります。これには理由があり、追証の有無の項目で説明します。
税制
日本国内FX業者は「先物取引に係る雑所得等」として申告分離課税でどんなに利益を出しても20.315%の固定税率となっておりますが、海外FX業者で出した利益は雑所得扱いとなり、税法が定める一定の税率に従って以下の通り、最大で45%、さらに住民税は一律で10%なので最大55%の税率がかかってしまいます。
| 課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
|---|---|---|
| 195万円 未満 | 5% | 0円 |
| 195万円 以上 330万円 未満 | 10% | 97,500円 |
| 330万円 以上 695万円 未満 | 20% | 427,500円 |
| 695万円 以上 900万円 未満 | 23% | 636,000円 |
| 900万円 以上 1,800万円 未満 | 33% | 1,536,000円 |
| 1,800万円 以上 4,000万円 未満 | 40% | 2,796,000円 |
| 4,000万円 以上 | 45% | 4,796,000円 |
FXの儲けが695万円以下であれば海外FX業者の方が税金面で得とする見方が出来るかと思います。
追加証拠金(追証)の有無
海外FX業者はどんなに損失を出してもゼロカットシステムがあるおかげで利用者は借金を背負わずに済みますが、日本国内FX業者はゼロカットシステムを採用することが出来ないため、FX業者に預け入れた資金以上の損失を出した場合は追証として借金分を返済する必要があり、払えない場合は証券会社から債権回収のために裁判を起こされ、給与や持ち家、車などの資産価値のある所有物を差し押さえられる可能性があります。
そもそも一昔前は日本国内FX業者でも最大レバレッジ400や500倍というハイレバレッジでのFX取引が可能だったのですが、FX初心者による無謀なギャンブルトレードが相次いで金融庁が投資家保全を名目にレバレッジ規制に踏み切ったという背景があります。
どうして日本国内FX業者はゼロカットシステムを採用することが出来ないかといいますとそれは金融商品取引法第39条で、顧客の損失を業者が補填すること(損失補填)が明確に禁止されているためです。
この日本にはかつて山一証券という野村証券、大和証券、日興証券と並ぶ四大証券の一角であった大手証券会社がありましたが、損失補填で経営破綻し、最終的には自主廃業した事例があります。
また、忘れもしない2011年3月11日に起こった東日本大震災の際には個人投資家達がオプション取引にて億単位の負債を負ってしまい、事実上回収不能となってひまわり証券が莫大な損失を計上しなければならなくなり、先物市場から撤退したという事例もあります。
FX取引においては2015年に起きたスイスフランショックで国内FX未収金33億円で未収金の内訳は個人顧客が19億円、法人顧客が14億円だったそうです。国内大手のGMOクリック証券では未収金を約1.1億円と公表していたと日本経済新聞社が報じていました。この事件で海外では破綻に追い込まれるFX会社も出るなど影響が広がり、米大手のFXCMでは顧客が抱えた損失が2億2500万ドル(約260億円)に達したそうです。
こうした背景があって現在の日本国内FX業者は厳しい規制を強いられながらも営業しているという事情があります。
一方で海外FX業者は高いレバレッジともしもの時のゼロカットシステムの導入を売りにして日本人に営業をかけておりますが、金融庁の認可を受けるとなると高いレバレッジとゼロカットシステムは金商法が障害となり謳えなくなるので訴求するメリットが無くなってしまいます。海外FX業者は基本的に全世界に向けて営業を行っているので、日本だけ特別扱いする必要がないため、金融庁の認可を受ける必要が無いと判断しているものと推察しております。
2025年の資金決済法の改正で日本の銀行口座が凍結される事件はあったものの現時点で海外FX業者の利用は違法とされてはいないので、未だにグレーゾーンのままです。海外FX業者の利用を禁止している銀行は増えているようですが、これを受けて海外FX業者は入出金に暗号資産を対応させ、なんとか顧客離れを保っているのが現状です。
海外FX業者を利用する一番のメリットはやはり高いレバレッジをかけられることで100万円を日本国内FX業者と海外FX業者で私が利用しているとあるEAで10年間複利運用したシミュレーション結果によると10年後の100万円は日本国内FX業者では450万円、海外FX業者では3,500万円と3,000万円以上もの圧倒的な差が出ております。
結局国内と海外FX業者はどちらがいいのか?
色々な視点から国内と海外FX業者の違いを述べてきましたが、結局のところどちらがいいのか?についてですが過剰なリスクを背負いたくないのであれば日本国内のFX業者を利用するのが一番であると思いますし、トレードで稼げる腕前や手段があるのであれば海外FX業者のハイレバレッジを効かせたトレードで複利運用をするのが効率的にお金を稼げる道であると思いますので、それぞれの立場や状況によってどちらがいいのかは違ってくると思います。私は国内・海外両方の業者を利用しておりますが現時点では特に理不尽な扱いを受けておりません。
国内FX業者にも一定の闇は存在し、別記事でそれらを述べておりますので気になる方は該当の記事をご覧ください。



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